こんにちは。キーデンタルクリニック、歯科医師の中村希美です。
朝夕涼しくなりだんだん熱い飲み物や食べ物が恋しくなる季節になってきましたね。熱い物を口にする機会が増えるとお口の中をヤケドしてしまうことも多くなります。ヤケドするとヒリヒリとした痛みが続いてお食事もし辛いですし、そんな状態は少しでも早く治したいですよね。今回はお口の中をヤケドした時の対処法をご紹介します。
口の中を火傷した時の治し方
1.お口をゆすぐ
お口の中をお水でよくゆすいで、食べかすなどが残らないよう清潔にすることで感染を予防をします。
2.冷たい水、氷で冷やす
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皮膚をヤケドした時と同じように、ヤケドした部分をとにかく冷やしましょう!お水や氷を口に含み、ヤケドした部分にあてるようにして冷やしてください。
3.痛み止めの薬を飲む
ロキソニンS
痛みがどんどん増してきて我慢ができない時は、市販の痛み止めのお薬を飲むようにしましょう。市販のロキソニンSは歯科医院で出されるものとほぼ同じ成分です。
4.砂糖をなめる
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砂糖には痛みをやわらげる効果があると言われています。砂糖をなめることで快楽ホルモンのエンドルフィンという物質が作られ、痛みがやわらぐのです。
口の中を火傷したらどうなる?
お口の中でヤケドをしやすいのは上あごの粘膜や舌の先端、唇です。
・ヒリヒリ痛みが続く
・ヤケドした部分を舌で触るとざらざらする。
・水ぶくれができる。
・ヤケドした部分の皮がむける。
・口内炎ができる
・舌が赤くなったり腫れたりする。
・味覚が鈍くなる
口の中の火傷はどのくらいで治る?
お口の中のヤケドや傷は、体の他の部分よりも治りが早いです。それは、唾液が殺菌したり炎症を抑えてくれるからです。ほとんどの場合が数日~2週間程度で治りますが、範囲が広かったり、深い組織までダメージを受けていると治るまでに1カ月以上かかることもあります。
病院に行くとしたら何科?
明らかにひどいヤケド、なかなか症状が改善されずに強い痛みが続いたり、腫れがひどくなる、熱が出る、膿が出るなど悪化していく場合は病院に行きましょう。耳鼻咽喉科、歯科、口腔外科を受診するといいですよ。
お口の中のヤケドを甘くみてはいけません!
頻繁にヤケドをしているとお口の中のガン(口腔ガン)を引き起こす恐れもあります。口腔ガンの原因はある一定の刺激が長く続くこととも言われています。刺激の一つとしてヤケドも原因になると考えられます。
口腔ガンについて詳しくはこちら
まとめ
温かいコーヒーやスープ、揚げたての揚げ物、湯気の立つ麺類、これからの季節はおでんや鍋。私たちの周りにはたくさんの熱くて美味しい飲食物があふれています。お口の中のヤケドはすぐに治ってしまうとはいえ、ガンの原因にもなる可能性があります。熱い物が好きな方も猫舌の方も熱い物を食べる時はヤケドに気を付けてくださいね。
確かな技術で納得の治療を
ムシバラボを運営するキーデンタルクリニックは、東京の赤坂見附駅から徒歩1分、永田町駅から徒歩3分の歯科医院です。できるだけ抜かない削らない治療を心がけ、痛みの少ない治療方法や先進治療を取り入れることで患者様の負担を軽減するようにしています。良い歯医者さんと巡り会えない方は是非一度、ご来院ください。