こんにちは。キーデンタルクリニック歯科医師の中村希美です。
歯がしみる!知覚過敏?虫歯?知覚過敏の原因と治療方法
寒い季節になると今までなんともなかった水道の水や外の空気でキーンと歯がしみた経験はありませんか?まさかこれって虫歯!?多くの場合、これは知覚過敏の症状です。虫歯と知覚過敏の症状はとてもよく似ています。知覚過敏とはどんなものなのでしょう?原因や治療方法についてご説明します。
知覚過敏とは
知覚過敏のもっとも大きな特徴は、「一時的に歯がしみる」ということです。
知覚過敏で歯がしみる原因は?
歯の表面を覆っているかたいエナメル質がすり減ったり削れてしまうと内側の象牙質が出てきてしまいます。その象牙質に直接刺激が伝わるとしみたり、痛みを感じるのです。
知覚過敏と虫歯の違い
知覚過敏のしみる、痛むという症状は10秒くらいでおさまることが多いのに対して、虫歯の場合は刺激がなくてもずっと痛みが持続することが多いです。
知覚過敏の症状
1.冷たい食べ物、飲み物がしみる
2.熱い食べ物、飲み物がしみる
3.甘いもの、酸っぱいものがしみる
4.歯ブラシの毛先があたるとしみる
5.歯ぐきが下がって、歯の根っこが見えている
6.息を吸う時風がしみる
7.歯ぎしりをする
8.しみたり、痛みを感じても10秒程度でおさまる
どれか一つでも当てはまるものがあれば、あなたも知覚過敏経験者!
知覚過敏の治し方と治療方法
1.シュミテクト
知覚過敏用の歯磨き粉です。歯の表面に薄いバリヤを作り、しみるのをやわらげてくれます。
2.塗り薬
歯科医院でしみる部分にしみ止めの塗り薬をぬることで一時的に症状がやわらぎます。時間が経つと効果が薄れてくることがあります。
3.フッ素
フッ素を塗って歯の表面を強くしていきます。
4.コーティング
大きく磨り減ってしまった部分を樹脂の材料でうめていきます。
5.レーザー
歯の表面にレーザーを当てることで刺激が伝わる入口をふさぎます。
6.神経を取る
最終手段として、痛みを感じるセンサーである神経をとることで、症状をやわらげることができます。
知覚過敏の予防方法
1.歯ブラシ
やわらかめの歯ブラシを使いましょう。かたい歯ブラシは歯の表面や歯茎を傷つけてしまいます。
2.歯磨き粉
粗い研磨剤が入ったものは使用しないで、知覚過敏用の歯磨き粉を使用しましょう。
3.磨き方
ゴシゴシ磨きはやめましょう。適度な力で磨くことで歯や歯ぐきを傷つけることなく汚れを落とします。正しい歯の磨き方はこちら。
4.すっぱいものはほどほどに
すっぱい飲食物は歯の表面をとかしてしまいます。すっぱいものを好む方は、フッ素入りの歯磨き粉を使うなどして、歯を強くしていきましょう。
5.マウスピース
歯ぎしりをする方は、無意識のうちに歯の表面がすり減っていってしまいます。マウスピースを使用することで、歯と歯が直接触れ合うのを防ぎ、磨り減りにくくしましょう。
6.歯周病ケア
歯周病が進み、歯ぐきが下がってしまうと歯の根っこが見えてきて、しみる原因になります。定期的に歯科医院で歯周病のケアをしましょう。
まとめ
「これって知覚過敏かな?」と思ったら一度歯科医院でチェックしてもらいましょう。虫歯の早期発見に繋がることもありますよ。しみたり痛むことを気にせずに、冷たいものも温かいものもおいしくいただきたいですよね。
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ムシバラボを運営するキーデンタルクリニックは、東京の赤坂見附駅から徒歩1分、永田町駅から徒歩3分の歯科医院です。できるだけ抜かない削らない治療を心がけ、痛みの少ない治療方法や先進治療を取り入れることで患者様の負担を軽減するようにしています。良い歯医者さんと巡り会えない方は是非一度、ご来院ください。