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介護者の方に知ってほしい!歯周病菌を減らすことで防げる病気、誤嚥性肺炎の予防方法

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 こんにちは。キーデンタルクリニック歯科医師の中村希美です。

 歯周病は今や、日本の成人の80%以上がかかっていると言われており、生活習慣病の中ではトップに位置しています。近年ではこの歯周病と、全身の様々な病気との関連が明らかになってきています。その中でも要介護者によく見られる誤嚥性(ごえんせい)肺炎は歯周病と切っても切れない関係にあり、命に関わる深刻な病気としても特に注意が必要です。

お口の細菌が肺へ流れてしまう!誤嚥性肺炎とは

 誤嚥とは、飲食物や唾液が食道ではなく、気管へ入ってしまうことです。誤嚥性肺炎はそれが原因で引き起こされる肺炎です。
 通常、食べ物や唾液が気管に入ろうとしても咳という反射機能が働くことにより、気管や肺は守られています。しかし、反射機能の衰えた高齢者などではその防御反応がうまく行われず、気管に異物が入りやすくなって誤嚥性肺炎を引き起こしてしまいます。特に免疫力が落ちていたり、脳血管障害のある高齢者によく見られます。最近の研究ではこの誤嚥性肺炎を起こす細菌の多くが歯周病菌であることが分かってきています。

寝たきりの高齢者の死因第1位は誤嚥性肺炎

 肺炎による死亡率は70代後半から急激に増えることが分かっています。特に、要介護の高齢者においては、死因の第1位が肺炎となっており、その多くは睡眠時に起こる誤嚥によって引き起こされます。年をとるにつれ、飲み込む動作がうまくできなくなる「嚥下障害(えんげしょうがい)」の人が増えてきます。嚥下障害があると、眠っている間に歯周病菌をはじめとする細菌が唾液に混じって知らず知らずの間に肺に流れ込んでしまい、肺の中でどんどん増殖してしまうのです。

誤嚥性肺炎の症状は?

 誤嚥性肺炎になると「肺炎」であることから、熱が出たり、咳、痰などの症状が出ると考えられがちですが、そうでない場合も多く見られます。
代表的な症状
・倦怠感
・元気がない
・喉がゴロゴロ鳴る
・食事に時間がかかってしまう
・むせる
・唾液が飲み込みづらい
など
ひどくなると呼吸不全になってしまうこともあります。

誤嚥性肺炎の予防法は?

 誤嚥性肺炎を予防するポイントは2つ、歯周病菌を減らすこと誤嚥自体を起こりにくくすることです。

1.歯周病菌を減らす 

プロの力も借り、口の中をきれいに保つ

 まずは口の中の歯周病菌をはじめとした細菌を減らすことが最も大切です。2002年に特別養護老人ホームで行われた試みで、介護者による通常通りの清掃を行った人182人と、歯科医師・歯科衛生士などのプロによる週に1〜2度の専門的清掃を行った人184人に分けて経過を追ったところ、プロからケアを行ったグループは2年後に肺炎の発症率がほぼ半数になったことがわかりました。

 本人はもちろん、介護者もなかなか要介護者の口の清掃をうまく行えていないことが多いのが現状で、歯科医院に通院することが難しければ歯科医院の往診サービスなどを利用してプロによる口の中のクリーニングをしてもらうのは非常に効果的です。

2.誤嚥を起こりにくくする

(1)誤嚥が起こりにくいよう、食事を工夫する

・ゼリー状にする
 液体に近い性状ほどバラつき、速く喉に流れてしまってむせてしまいやすいため、ひとかたまりで飲み込めるようにとろみをつけたり、ゼリー状にすると良いでしょう。

・一口の量を少なめに
 一度に多くの量を食べようとすると誤嚥したり、窒息しやすくなります。少しずつ小分けにして食べるようにしましょう。

・ゆっくり食べる
 速く食べると誤嚥や窒息しやすくなるため、ゆっくり食べることを心がけましょう。

・誤嚥しにくい体勢で食べる
 脳梗塞が原因で半身麻痺になっている場合、麻痺していない側に体を傾けて食べたり、麻痺している側に首をひねって食べることで、麻痺している側を食べ物が通ることを極力避けることができます。また、食後すぐに横にならず、2時間ほどは座位を保つのも誤嚥を防ぐ効果があります。

・舌接触補助床(ぜつせっしょくほじょしょう)を使う
 舌の動きが悪くなっている人に対しては、プラスチックでできた装置を上あごに装着することで、飲み込む機能を大幅に改善することができ、誤嚥を予防することができます。

(2)誤嚥が起こりにくいよう、口の筋肉トレーニングをする

 誤嚥を防ぐためには弱ってしまっている口や舌の筋力をアップすることも大変効果的です。簡単にできる方法を2つご紹介します。少し疲れた、と感じるくらいまで行うのがコツです。

・唇の筋力をつけるトレーニング
 ボタンに糸を通したものを使ったトレーニングです。口輪筋を鍛えることにより口を閉じる力を強化します。ボタンは直径2.5cmくらいのもの、糸はデンタルフロスなど切れにくいものを使用します。

<方法>
1.ボタンに通した後、輪を作り、20センチくらい離れたところで両端を結びます。
2.ボタンを唇と歯の間に入れ、しっかりと唇を閉じます。(ボタンを噛まない)
3.紐を引っ張り、それに対しボタンが出てこないように唇をしっかり閉じます。

以上を10秒くらいかけてゆっくり行います。1日10回くらい行いましょう。

・舌の筋力をつけるトレーニング
 木べらを使ったトレーニングです(スプーンでも代用できます)。木べらで舌を押し、それを舌で押し返すように10秒間くらいかけて行います。いろいろな方向から押して押し返す、ということをちょっと疲れるくらいまで行いましょう。

まとめ

 誤嚥性肺炎を防ぐためには、まず原則として歯周病などにかかっていない健康的な口内環境、そして清潔な口内環境を保つことが第一です。しかし要介護者は自身で清掃をきちんと行えないことが多いため、往診サービスなどを利用し、定期的にプロのサービスに頼ってみることも大変効果的です。また、介護者がプロからアドバイスをもらうことにより口腔ケアの知識を身につけ、日頃から要介護者に清潔な口内環境を保ってあげられればさらに効果的です。口周囲の筋力不足により飲み込みにくくなっている嚥下障害のある人は、歯学部大学病院や歯科大学などに専門の診療科があり、そこでより踏み込んだケアを受けることができますので、気になる方はかかりつけの歯科医院で相談してみるとよいでしょう。

確かな技術で納得の治療を

 ムシバラボを運営するキーデンタルクリニックは、東京の赤坂見附駅から徒歩1分、永田町駅から徒歩3分の歯科医院です。できるだけ抜かない削らない治療を心がけ、痛みの少ない治療方法や先進治療を取り入れることで患者様の負担を軽減するようにしています。良い歯医者さんと巡り会えない方は是非一度、ご来院ください。

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