こんにちは。キーデンタルクリニック歯科医師の若松慶太です。
今回は歯並びを改善するために行われる歯科矯正治療に関する基本的な疑問に対してお答えしていこうと思います。きれいな歯並びを手に入れられる一方、痛い、見た目が悪い、長くかかる、高額などのネガティブなイメージもある矯正治療ですが、この記事を読んである程度イメージがつかめていただければと思います。
矯正にはどんなメリット、デメリットがあるの?
矯正治療にはどのようなメリットとデメリットがあるのかについてお話します。
矯正治療のメリット
矯正治療のメリットは歯並びが整うことでブラッシングがしやすくなり、汚れがたまりづらくなることから虫歯や歯周病のリスクを減らせます。さらに発音も改善することがあります。咬み合わせに関しても整えることが可能になるので、よく噛める、天然歯や治した歯を長持ちさせる、顎関節への負担を減らすなどのいい影響を与えます。そして後戻りにさえ注意すればその理想的な歯並びを維持していくことができます。また見た目がよくなることも大きなメリットです。きれいな歯並びを手に入れることで自然な笑顔になり、口元が引き締まることで輪郭にもいい影響が期待できます。
矯正治療のデメリット
デメリットとしてはやはり治療期間と費用、装置が目立ってしまうことが大きいと思います。基本的には少なくとも数年は装置をつけなければならず、通常の表側につける装置だと口を開けるとかなり目立ってしまいます。費用に関しては移動量や矯正方法にもよりますが、一般的に保険が効かないため50~100万円前後はかかってきます。また抜歯が必要になるパターンもあります。そして矯正期間中は歯の移動による痛みや装置がつくことによる食事時の食べ物の残留、会話時などの不快症状などに耐えなければなりません。
矯正治療にはどんな方法があるの?
矯正治療の進化により、現在では様々な方法が考案されています。大きく分けると3つの方法に分類されます。
1.表側ワイヤー矯正(ブラケット矯正)
最も一般的な矯正方法であり、多くの人が歯科矯正といわれるとこちらを思い浮かべるのではないでしょうか。動かす歯の表側にブラケットと呼ばれる金属の装置を付け、そこにワイヤーを通すことで、ワイヤーが元に戻ろうとする力を利用して歯を動かす方法になります。
メリットとしてほとんどのパターンに対応できる、治療期間が比較的短くすむ場合が多い、費用も比較的に安くすむ、発音などに影響しづらいことなどがあります。
デメリットとして装置が見えてしまう(近年は透明なものや白いものも開発されている)、食べ物がはさまりやすい、汚れがつきやすいことなどがあげられます。
2.裏側矯正(舌側矯正)
ブラケット、ワイヤーを使うことは基本的なワイヤー矯正と一緒なのですが、歯の裏側にブラケットをつけるという大きな違いがあります。
メリットとして、裏側なので装置が見えないというのがとても良い点です。また舌を前に出すなどの悪習癖を改善できることがあります。デメリットとして食事の時や話す時など比較的違和感が大きくなってしまう点、費用が表側につけるときに比べて高額な点、クリーニングの手間がかかることなどがあげられます。
3.マウスピース矯正
3つ目の方法として、近年人気になってきているマウスピース矯正というものがあります。多くのシステムが登場しており、特に有名なものとしてインビザラインがあります。クリニックによって使用しているシステムが異なり、システムによって適応できないケースがあったり、費用などが少しずつ違うので自分に合った方法を選択するとよいでしょう。
メリットとして透明な装置なので見た目が気にならない、取り外し可能なため外して手入れができる、外せるので食事時に気にならないことがあげられます。デメリットとして適応できないケースがある、長時間の装着が必要(基本的に20時間以上)、歯ぎしりや食いしばりがあるとマウスピースが割れることがある、食事時などに外すのが手間に感じてしまうことがあることなどがあげられます。
まとめ
いかがだったでしょうか?この記事で矯正治療について少しでも理解が深められたとしたら幸いです。矯正治療には多大なメリットがある分、装置装着中の煩わしさなどデメリットも存在します。ですが先ほど紹介したように近年デメリットを減らした方法も多く開発されているので、様々な方法から自分に合った方法を選ぶとよいと思います。もちろん基本的には保険がきかないので高額にはなりますが、男女ともに平均寿命が80歳を超える今、将来の健康と笑顔で送れる日々を見据えて早くから矯正治療を行うことは決して無駄な投資にはならないと思います。気になったら歯科医院で聞いてみるとよいでしょう。
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