こんにちは。キーデンタルクリニック歯科衛生士の福澤亜希子です。
先日叔父から電話があり「久しぶりに歯医者行ったらさ、歯のクリーニングに何回かかかるって言われたんだよ」「今まではさぁ、1回でやってくれたのに、なんで?」と質問されました。
みなさま、歯のクリーニングは受けてますか?
一度も受けたことのない人、今まで受けたことはあるけどしばらく空いてしまった人、定期的にクリーニングしてる人、色んな方がいると思います。
歯石には種類があります
歯石は縁上歯石、縁下歯石に分かれます。
1.縁上歯石
歯肉より上にある白色あるいは黄色の歯石で、唾液に含まれるリン酸カルシウムがプラークと反応することで形成されます。
2.縁下歯石
歯と歯肉の間の溝(歯周ポケット)に面した歯根面に付着した黒褐色の歯石を指します。歯周ポケットから浸出液中のミネラルの沈着により歯肉縁下プラークが石灰化して形成されます。
歯石除去の仕方
歯石の付いている場所によって、除去の仕方が変わります。
1.縁上歯石
縁上歯石の除去はスケーリング(scale=削り取る)と呼ばれ、超音波スケーラーという機器を使います。超音波が出ているのでキーンという音がしますが歯を削っている音ではないのでご安心ください。歯は削らずに歯石だけを取り除くことができます。
2.縁下歯石
縁下歯石の除去はSRP(Scaling Root Planing)と呼ばれ、キュレットという手用スケーラーを使います。深い位置に歯石があると痛みが出ることもあり、麻酔をして行う場合もあります。歯周ポケット内の歯石はとても硬く1本1本除去すのに時間がかかります。
結局、何回かかるの?
みなさま「歯石が付いてるので取ってください」と歯科医院にいらっしゃいますが、レントゲンを撮り、歯周ポケット検査をして歯ぐきの状態や歯石の付き具合を総合的に判断します。
歯石も少なく、歯肉の炎症も少ないなら一度で取ることも可能です。
しかし歯石も多く歯肉縁下に歯石がたくさんあったら回数は増えます。
一度に歯石除去できるのが4~6本になるので、多い方だと6回ほどかかります。
歯石が付きやすところ
歯石が付きやすいのは唾液が多く分泌されるところです。
1. 下あご前歯の内側(舌側)
2. 上あごの奥歯の外側(頬側)
この2箇所は特に歯石が付きやすい部位となります。
セルフケアが大切
歯垢(プラーク)の除去が不十分ですと、すぐに歯石はたまってしまいます。歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシを使ってしっかりと歯垢を取りましょう。クリーニングの際にブラッシング指導も行っていますので磨き残しのない口腔環境を作っていきましょう。
まとめ
歯石はたくさんたまってしまう前に取り除くことが大切です。最低でも3ヶ月に一度は歯科医院でクリーニングをしましょう。定期的なメンテナンスで綺麗な口元を保ちましょう。
おまけ
ここ数年、歯科医院から遠ざかっていた叔父。今回しっかり歯石を取ってもらって、今後は定期的に歯科医院にメンテナンスに通うと言ってくれました。
確かな技術で納得の治療を
ムシバラボを運営するキーデンタルクリニックは、東京の赤坂見附駅から徒歩1分、永田町駅から徒歩3分の歯科医院です。できるだけ抜かない削らない治療を心がけ、痛みの少ない治療方法や先進治療を取り入れることで患者様の負担を軽減するようにしています。良い歯医者さんと巡り会えない方は是非一度、ご来院ください。