私は以前から1人の患者さんを理解するには単一方向からのアプローチでは見落としが出てくる事があると思っています。今ではいろいろな事が科学的に解明され様々なスペシャリストが生まれています。そんな情報量が過多ななか各スペシャリストが連携をとる事でより良い診療が出来ると考えています。
なぜ そんな考えが生まれたか?自己紹介を兼ねて少し私の経験を紹介させていただきます。
私は現在も順天堂医院 総合診療科 非常勤助教として非常勤ではありますが大学診療に関わっています。総合診療科に入局したのは約20年前になります。20年以上前は総合診療科は存在せず各大学にチラホラ出来始めたばかりの科でした。
その頃は まだ 大学でも大学はスペシャリストを育成するところでジェネラリストは開業して町医者で学べば良い!と考えられていました。しかし、20年位前から専門分化しすぎるとテリトリーに関わる事は一生懸命 診れるが全体を診れない。合併症や副作用や細かな色々な問題を見落とす事も出てきました。また、医学も進歩し一つの疾患が 科の垣根を越えて多岐にわたり色々な合併症を併発する事も分かってきました。
これらの事により総合診療科の必要性が言われるようになりました。
総合診療科 発足当時は 出来たばかりの科でアイデンティティーも定まらず総合診療科を開設したものの運営が上手くいかず解散してしまう大学もありました。
そんな中、私の大学では①感染症 ②予防医療(健診 人間ドック)③ プライマリーケア(救急センター)を三本柱とし大学での位置を確立していききました。
私は主に②と③の健診・人間ドック、救急センターがメインの仕事でした。
健診・人間ドックでは病気の早期発見早期治療。救急センターでは急性期の対応と必要に応じ専門科への転科を目的とした仕事です。これらの仕事において各専門科とのコミュニケーションは1人の患者さんを理解し治療する上において大変重要な役割でした。各専門科とコミュニケーションをとる事によってみんなが(治療する側も治療される側も)色んな角度から病態を見る事ができ、より早期治療につながりが患者さんの苦痛をとる事が可能になります。
そんな環境に居た私だからこそ今度は医科と歯科の垣根も取り払い1人の患者さんを理解し診る事が出来たら患者さんの利益につながるようになるんじゃないかと考えました。
この考えに共感してくれたのが古くからの友人であるムシバラボを運営するキーデンタルクリニックの院長、小林 保行先生でした。
総合診療科が出来た時もそうでしたが、まだまだみんなの垣根は高いと思います。まずはみなさんの意識を変えるようこの場を借りて色々と発信していきたいと思います。
この記事の著者 吉田靖志先生
Y’sサイエンスクリニック広尾 副院長。順天堂大学医学部総合診療科研究室非常勤助教。現在でも、ルーチンとして大学の総合診療科で多くの患者さんを診つつ、予防医学をベースとした様々なアンチエイジング療法を実施。近年では美容皮膚科の治療にも取り組まれ、体の内側からだけでなく外側からも治療することでトータルアンチエイジングを目指されています。得意なナチュラルホルモン補充療法とサプリメント療法で自らアンチエイジングを体現されておられます。
医院における担当領域:アンチエイジング内科(点滴量療法、ナチュラルホルモン補充療法)、美容皮膚科、免疫療法(がん治療)
所属学会:日本美容皮膚科学会、日本内科学会、日本消化器内視鏡学会、日本人間ドック学会、日本プライマリ・ケア連合学会、日本エイズ学会、日本抗加齢医学会、日本先進医療医師会、MR21 点滴療法研究会
資格:サーマクール認定医、高濃度ビタミンC点滴療法認定医、キレーション認定医
最先端の美容皮膚科とアンチエイジング治療ならY’sサイエンスクリニック広尾へ
確かな技術で納得の治療を
ムシバラボを運営するキーデンタルクリニックは、東京の赤坂見附駅から徒歩1分、永田町駅から徒歩3分の歯科医院です。できるだけ抜かない削らない治療を心がけ、痛みの少ない治療方法や先進治療を取り入れることで患者様の負担を軽減するようにしています。良い歯医者さんと巡り会えない方は是非一度、ご来院ください。