突然の歯の痛み、何も考えることができなくなってしまいますよね。すぐに歯科医院に行ければ良いのですが、夜間や休日は、かかりつけの歯科医院が閉まっていることもあるでしょう。
歯が痛くなったときは、何をすれば良いのでしょうか。病院に行くまでの間、痛みを抑える対策についてご紹介いたします!
痛み止めを服用する
市販の痛み止めを服用することで、痛みを一時的に抑えることができます。種類が多くて選びづらい場合は、ドラッグストアや薬局の薬剤師に相談してみましょう。痛みの質や年齢、その他の症状などによって、最適な痛み止めを選んでもらうことができます。
処方された痛み止めが残っている場合
歯科医院で痛み止めを処方された場合、通常のものならば2年は飲むことができますが、仕入れてすぐに処方したのかどうかが分かりませんし、涼しい暗い場所に正しく保管していたのかによっても使用期限は変わってしまいます。
残っているものがある場合は、処方してもらった医療機関に電話をし、飲んでも大丈夫なのか確認してから飲むようにしてください。
自己判断で飲まないこと!
痛いとつい、痛み止めをたくさん飲みたくなってしまいます。すぐに効果が出れば良いのですが、なかなか痛みが治まらないときは、間隔を空けずに再度服用しようと考えることもあるでしょう。
医薬品は適正に使用すれば身体に良い効果を期待できますが、定められた方法以外で使用すると身体を害することもあります。年齢によって決められた量(1回の分量と1日の最大分量)を守り、服薬間隔も正しく空けるようにしましょう。
複数の痛み止めを同時に飲まない!
痛み止めを飲んだけれどなかなか痛みが治まらないときに、別の種類の痛み止めを試してみようと思うかもしれませんが、安易に複数の痛み止めを飲むことは止めてださい。
医療の現場でも、複数の痛み止めを同時に処方することはあります。この場合はそれぞれの痛み止めに異なる効果(痛みを和らげる薬、炎症を抑える薬、胃の粘膜に影響の少ない薬、即効性がある薬、ゆっくりと効いていく薬等)がありますので、同じような痛み止めを複数処方することはありません。
家庭に置かれている痛み止めは、ほとんどの場合、即効性のある同じような効果の痛み止めです。複数飲んだからと言って絶大な効果が期待できるわけはありません。どうしても別の種類の痛み止めを飲みたいときは、少なくとも6~8時間の間隔を空けてから飲むようにしてください。
患部を冷やして痛みをやわらげる
痛む場所は血行が良くなるため、痛む場所が圧迫され、さらに痛みが強くなります。反対に、痛む場所を冷やすならば、部分的に血行が悪くなり、痛みがやわらぐことがあります。
冷たく濡らしたタオルを硬く絞り、頬の上から患部を冷やすことでも、痛みは幾分やわらぎます。保冷剤や医療用の保冷剤(ドラッグストア等で手に入る使い捨てのもの)で冷やすのも良いでしょう。なかなか痛みが引かないときは、口の中に氷を含み、直接患部を冷やすこともできます。
患部周辺のブラッシング
歯と歯茎の間に食べ物のカスや汚れが詰まって、炎症を引き起こしていることもあります。また、歯と歯の間の汚れ、歯とかぶせた金属の間の汚れが、炎症を引き起こして痛みとなって表れていることもあります。
まずは丁寧に患部周辺をブラッシングし、汚れを取り除いていきましょう。汚れや食べ物のカスを落としやすくするデンタルリンスで口をゆすいでから、ブラッシングするのも良いですね。キレイにブラッシングをしたら、デンタルフロスや歯間ブラシなどを使って、患部の周辺を丁寧に掃除します。
患部と思われる場所以外も丁寧にブラッシング
歯の痛みが強くなると、実際の患部以外の場所が痛むように感じることがあります。もしかしたら今痛いと感じているところ以外に原因があるかもしれませんので、痛みを感じる場所以外も丁寧に歯ブラシやデンタルフロスを使ってキレイにしていきましょう。
丁寧に!でも刺激しすぎないように!
汚れや詰まりを取り除くことで、痛みをある程度やわらげることができるかもしれませんが、痛みのある部分の神経を刺激してしまうと、返って痛みが増すこともあります。丁寧にブラッシングをしても、患部を直接刺激し過ぎないように注意して下さい。
歯の痛みがあるときにしてはいけないこと
歯の痛みがあるときは、痛み止めや患部の冷却、患部周辺のブラッシングなどで対処をしていきますが、おすすめできないNG行為もあります。どのような行為がNGと言えるのでしょうか。
激しい運動
痛みを忘れようと運動に没頭しようとする人もいます。ですが、運動すると血行が良くなりますので、痛みもさらに強く感じてしまうかもしれません。また、痛みだけでも身体は充分にストレスを受けています。運動することでさらに身体に疲れを与えてしまうと、歯以外の部分にも痛みが生じる可能性があるのです。
アルコールの摂取
アルコールを飲むと一時的に感覚が麻痺するように感じますので、歯の痛みも薄れるのではないかと考える人もいます。ですが、アルコールも運動と同様、血行を促進させてしまうものですので、酔いが冷めると、今以上の痛みが襲ってくることもあるのです。
特に痛み止めを飲んでいるときのアルコールは厳禁です。アルコールが痛み止めの成分と反応して、吐き気が起こったり、頭痛やめまいなどを引き起こしたりする可能性があります。
入浴やシャワー
入浴やシャワーも、血行を促進させてしまう行為ですので、痛みを増幅させる可能性があります。特に熱い温度の湯船に長時間入ると、気分が悪くなったり、めまいやふらつきを感じたりすることがあります。
できれば、治療が終わってから入浴するようにしたいものです。どうしても汗をかいて気持ちが悪いときは、ぬるめのシャワーを手早くする程度にとどめておきましょう。
なるべく早く歯科医院へ行こう!
紹介したいずれの方法も、一時的に痛みを抑えるための方法です。痛みの根本的な解決策ではありませんので、痛みが長期間続かないためにも、なるべく早く歯科医院に行くことが勧められます。
できればかかりつけの歯科医院に行く方が良いですが、痛みが我慢できないときは救急で診てもらえる歯科に行きましょう。
確かな技術で納得の治療を
ムシバラボを運営するキーデンタルクリニックは、東京の赤坂見附駅から徒歩1分、永田町駅から徒歩3分の歯科医院です。できるだけ抜かない削らない治療を心がけ、痛みの少ない治療方法や先進治療を取り入れることで患者様の負担を軽減するようにしています。良い歯医者さんと巡り会えない方は是非一度、ご来院ください。