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薬物性歯肉肥大(歯肉増殖症)とは?その症状と治療方法

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 薬というものにはどんな薬であれ、副作用が存在します。そして、ある種の薬は歯茎を腫れさせてしまう副作用を持っており、それが歯や歯茎の健康状態に悪影響を与えてしまう場合があります。このように、薬物の副作用によって歯茎が腫れてしまう(肥大してしまう)ことを薬物性歯肉肥大、または薬物性歯肉増殖症と呼んでいます。一体どのような薬がこのような副作用を起こしてしまうのか、具体的にどのような症状が出るのか、また治療法・対処法について見ていきましょう。

薬物性歯肉肥大はどんな薬で起こる?

 薬物性歯肉肥大を起こす薬には次の3つがあります。

1.フェニトイン(抗てんかん薬)

 フェニトインはてんかんの発作時の治療薬として使われています。日本では「アレビアチン」や「ヒダントール」が商品名となっています。フェニトインを長期服用している患者さんの約半数に歯肉肥大(増殖)が起こるといわれています。特に年齢の若い人に起こりやすいとされています。

2.ニフェジピン(カルシウム拮抗薬)

 これは高血圧、狭心症の治療薬として使われる血管拡張薬です。早産の可能性がある場合に子宮収縮抑制薬としても使用されることがあります。代表的な商品名は「アダラート」です。この薬を服用している人の15〜20%くらいに歯肉肥大(増殖)が起こるとされています。主に前歯の歯茎に起こり、だんだんと増殖が進行していきます。

3.シクロスポリン(免疫抑制剤)

 免疫抑制剤のシクロスポリンは、自己免疫疾患の治療や臓器を移植した際に拒絶反応を防ぐために使われます。アトピー性皮膚炎の治療薬としても使われることがあります。商品名は「サンディミュン」「ネオーラル」などです。この薬を服用する人の25〜30%に歯肉増殖が起こるとされています。

薬物性歯肉肥大の症状

 薬物性歯肉肥大は、普通の歯肉炎で歯茎が腫れた状態とは見た目が異なります。通常の歯肉炎の場合は赤く腫れますが、薬物性歯肉肥大の場合には、歯茎は薄い赤色〜オレンジ色に近いことが多く、硬く腫れて肥大・増殖し、出血しやすくなります。これは、歯肉のコラーゲン線維が異常に作られることによって引き起こされます。通常の歯周病を併発することも多く、歯が動揺することもあります。

薬物性歯肉肥大の治療法・対処法

 薬物性歯肉肥大が起こってしまった場合、次のような治療法・対処法が行われます。

1.薬剤の変更

 薬剤の副作用が原因で歯肉の肥大が起こっているため、医科の担当医と相談し、可能であれば歯肉肥大を起こさない薬へ変更することで根本的に治すことが可能となります。しかし、てんかんや高血圧、狭心症といった重大な疾患の治療薬であることから、体の健康のことを考えると簡単に変更できない場合もあり、患者さんの体調を見ながら、医師とよく相談のうえ、慎重に対応していく必要があります。

2.自分自身で歯磨きがうまくできるようにする

 歯茎が大きく肥大してしまうため、通常以上に歯ブラシが難しくなり、歯周病が悪化しやすくなります。そのため、まずはブラッシング指導を受けて、毎日自分で極力隅々まで汚れが落とせるようにすることを目指します。また、食生活においても、間食や糖分の過剰摂取を控えたりすることで、歯に歯垢が付きにくくすることに留意していく必要があります。

3.歯科医院での歯石除去・クリーニング

 歯茎の形態上、自己ケアでは汚れを取りきることが難しいため、取り残した汚れや歯石になってしまった部分は歯科医院でしっかりと落とし、歯肉の状態の悪化を防ぎます。

4.歯肉切除

 歯肉が増殖しているとどうしても歯肉の形態的に清掃が難しく、歯周病が悪化してしまうため、増殖してしまった部分を切除する「歯肉切除」を行う場合があります。ただし、原因となっている薬を服用し続ける限りは、また増殖し、同じことを繰り返してしまうことになります。

確かな技術で納得の治療を

 ムシバラボを運営するキーデンタルクリニックは、東京の赤坂見附駅から徒歩1分、永田町駅から徒歩3分の歯科医院です。できるだけ抜かない削らない治療を心がけ、痛みの少ない治療方法や先進治療を取り入れることで患者様の負担を軽減するようにしています。良い歯医者さんと巡り会えない方は是非一度、ご来院ください。


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