むし歯の治療がやっと終わって一息。「これで歯医者に行かなくても済む」とホッとしている人も多いかもしれません。でもホッとするのはまだちょっと早いです。歯の治療というのは怪我や風邪などと違って、「悪いところが治ったらおしまい」というわけにはいかないのをご存知ですか?歯科の病気は他の部分の病気と違い、一度治したところは定期的に状態を確認してもらう必要があります。また、歯が健康な人に関しても定期的に歯医者に通うのは歯の健康を保つ上では欠かせません。なぜ歯科の場合、歯が治って特に問題がなくなっても定期的に歯医者に通う必要があるのでしょうか?
治療が終わって「もう大丈夫」ではない
むし歯や歯周病の特徴として、一度問題が出て治療をしても完全に治るわけではない、ということがあります。ここが風邪や怪我と違うところです。むし歯は歯がむし歯菌の出す酸によって溶かされた状態であり、その部分を人工の材料で補填します。これはもとどおりに治っているわけではありません。また、歯周病は歯を支えている骨が破壊される病気ですが、治療をしても骨が元に戻るわけではなく、単に進行を止めようとしているだけにすぎません。
このように、むし歯にしても歯周病にしても、「とりあえずそれ以上悪くならないようにした」だけであり、その効果はずっと続くわけではありません。また、お口の中は絶えず食べ物が入ってきますし、細菌でいっぱいで、環境は常に変わり続けています。そのため、治療が終わっても「もうずっと大丈夫」だとは言えないのです。
治療が終わっても定期的に歯医者に通うべき理由
治療が終わっても定期的に歯医者に通うべき理由には次のようなものがあります。
1.詰め物・被せ物に問題が出てないかを確認するため
詰め物・被せ物のような人工物は年月が経つと劣化し、隙間が空いてむし歯ができることがあります。このようなことが起こらないかを定期的にチェックし、問題があれば早めに対応することで、歯をなるべく悪くしないことができます。
2.根の治療後の経過を確認するため
根の治療が終わった後に、特に痛みがなくても根の先端部分に膿が溜まったりすることがあります。このような場合は放っておくと、どんどん骨が破壊されてしまい、歯を残せなくなってしまうことがあります。このようなことを避けるためには、異常が見られたら症状がなくても早めに治療することが大切であるため、定期的なレントゲン診査が必要です。
3.早期発見・早期治療のため
むし歯や歯周病は軽度のうちは症状がなかなか出ず、自分で異常がないと思っていても実は進行していることがあります。このような異常をいち早く発見し、治療をするためにも定期的に歯医者で診てもらうことはとても大事です。
4.歯の汚れは自分で落としきれないため
毎日どんなに丁寧に歯磨きをしていても、100%完璧に歯の汚れを取ることはできません。取りきれていない歯の汚れはだんだんと蓄積し、いずれむし歯や歯周病を起こす要因となります。このようなことを避けるためにも、定期的に歯医者に通って、歯のクリーニングを受けることをお勧めします。
5.歯石が溜まってしまうため
歯石は多かれ少なかれ溜まってしまいます。歯石は歯ブラシで落とすことができないため、歯周病を悪化させないためにも定期的に歯石とりをしてもらう必要があります。
6.入れ歯の場合、歯茎が痩せてしまうことがあるため
総入れ歯で歯が全くなくても、定期的に歯医者で見てもらうことをお勧めします。これは歯茎というものは骨が吸収して痩せてしまうことがあり、入れ歯と歯茎の間に隙間があいて合わなくなってくるためです。合わない入れ歯を使い続けていると歯茎がより一層痩せてしまう原因になります。
7.子供の場合、生え変わり、歯並びの経過を見るため
子供の場合は歯がむし歯になりやすかったり、乳歯から永久歯への生え変わりがあるため、短めのサイクルで歯医者さんで診てもらう必要があります。
確かな技術で納得の治療を
ムシバラボを運営するキーデンタルクリニックは、東京の赤坂見附駅から徒歩1分、永田町駅から徒歩3分の歯科医院です。できるだけ抜かない削らない治療を心がけ、痛みの少ない治療方法や先進治療を取り入れることで患者様の負担を軽減するようにしています。良い歯医者さんと巡り会えない方は是非一度、ご来院ください。