歯医者さんを選ぶとき、「近いから」という理由で選ぶ人も少なくはないと思います。確かにそれも大事です。しかし、良い歯医者さん選びは自分の歯の一生、ましてや体の健康状態まで左右すると言っても過言ではありません。どんな歯医者さんを選んだらいいのか、そのコツについてお話ししていきます。

歯医者さんと言っても千差万別

　歯医者さんは皆同じと思っていませんか？しかし歯医者さんと言っても細かくは様々な専門分野があり、それぞれに得意な分野や不得意な分野があるものです。また、患者さんと真剣に向き合って患者さん第一の治療を行ってくれる歯医者さんもいれば、お金儲け主義の歯医者さんも残念ながら存在します。さらには、勉強熱心で歯医者さんのみならずスタッフの教育にも熱心な歯医者さんもいれば、かたやそうでない歯医者さんもいます。このようなことを一般の人が見分けるのはなかなか難しいことですが、ちょっとでも良い歯医者さんを見分けるコツをお教えします。

歯医者さんを選ぶときのコツ

1.衛生管理がしっかりしていること

　衛生管理は最低限の必須条件で、これができていないと感染症にかかる恐れもあります。待合室や診療室に清潔さがあること、整理整頓されていることは見ればある程度わかりますが、器具や機材の消毒滅菌が徹底されている医院というのはホームページでしっかりとアピールしていることが多いため、チェックしておくと良いでしょう。または来院時に、その医院の行っている衛生管理について直接質問すると、しっかりと行っている医院はきちんと説明してくれるはずです。

2.希望する診療科のエ口づけパートであること

　歯科治療の目的によっても医院選びは変わってきます。子供であれば小児歯科で診てもらうのがベストですし、親知らずの抜歯なら口腔外科、歯周病治療なら歯周病治療の専門家、入れ歯なら入れ歯に力を入れている医院・・など、事前に自分の希望する治療の専門家をホームページなどで探しておくと良いでしょう。

3.歯科医師が勉強熱心であること

　せっかくならきちんと勉強している歯医者さんにかかりたいものです。これに関してもホームページに歯科医師の経歴や所属している学会などの情報が書かれていることが多いため、チェックしておきましょう。

4.スタッフ教育がなされていること

　電話予約時に受付の応対が良いのもポイントが高いです。良い歯科医院というのはスタッフ教育がしっかりとなされていることが多いため、高ポイントです。

5.しっかりと納得いくまで説明をしてくれること

　初診時にしっかりと問診をとって、患者さんの訴えを聞き、納得いくまでわかりやすく説明してくれるかどうかも重要です。

6.設備が整っていること

　より良い治療、より清潔な環境を提供するために、しっかりと設備投資をしている医院は良い医院である可能性が高いです。例えば、より精密な治療を行うためにマイクロスコープ（拡大鏡）を備えていたり、根の治療時に「ラバーダム」という医院のもうけにならないゴムの膜を使用していたり、インプラント治療を行う医院ではCT装置を備えていたり、最新の滅菌機器を備えていたり、などです。ホームページを見るとその医院にどのようなこだわりがあるかが分かるでしょう。

7.予防に力を入れていること

　患者さんのことを考えている医院は、予防をおろそかにしません。患者さんが歯の痛みで苦しまないように歯磨き指導や生活・食事指導を行ったり、クリーニングをこまめに行ったりなど予防に力を入れている歯科医院は良い歯科医院と言えるでしょう。

8.高い治療を無理やり勧めてこないこと

　歯科治療には保険治療と保険外治療があります。歯医者さんにとって高額な保険外治療の方が儲けにつながりますが、高い治療ばかり勧めずに保険も保険外もきちんと提案してくれることも大事です。

9.担当医がコロコロ変わらないこと

　担当医制で一人の担当医がしっかりと責任を持って診てくれることも重要です。

10.歯科衛生士が揃っていること

　歯科医院には歯医者の他にも歯科衛生士というお口の専門家がいます。ですが医院によっては歯科衛生士がいない歯医者さんもあります。きちんとした歯科医院は歯科衛生士を揃えていることが多いです。

11.評判が良いこと

　口コミで評判が良いことも大きなポイントです。ただし、WEBの口コミサイトでは自作自演で評価を上げていることもあるため注意が必要です。

まとめ

　以上、良い歯医者さんを見分けるコツをご紹介しましたが、これらはあくまでも一般的な傾向です。もちろんこれらに当てはまらなくても良い歯医者さんというのは存在しますが、歯医者選びの際の一つの参考にしていただければ幸いです。