入れ歯というと、どちらかというとネガティブな感じを持たれがちですが、最近ではこれまでの入れ歯の感じを覆すような、いろいろなタイプの入れ歯が開発されて、選択肢の幅が広がってきています。そこで気になるのが入れ歯の値段がどのくらいするのか?ということです。今回は普通の歯医者さんでかかる入れ歯の値段の相場、そして保険が効く入れ歯とはどのようなものなのか、などについて詳しく見ていきます。
歯を失った時のオールマイティな治療法、入れ歯
入れ歯の感じはというと「年寄りっぽい」や「あまりよく噛めない」などの感じを持たれることも多いものです。しかし、入れ歯というのは、歯を失った場合に行われる治療としては依然最もポピュラーな治療法で、歯を1本失おうが、何本失おうが、どんな場合にも対応できるオールマイティーな治療法です。また歯を失うと、骨や歯茎が痩せることで、口周囲の皮膚がたるんだり、唇がシワっぽくなってきますが、入れ歯にはハリを回復してくれる効果もあるなど、若返りの効果もあります。
入れ歯には大きく分けて2種類
入れ歯には大きく分けて、保険が効くものと効かないものの2種類があります。保険の入れ歯は安価でできますが、使われる材料が限られていたり、形がある程度決められていて自由度が低く、場合によっては装着感や審美的に問題が出る、というデメリットがあります。
それに対し、保険の効かない保険外の入れ歯は保険のものでは使えない材料を用いることができたり、特殊な装置を取り付けたりすることもできるなど、形に制限もありません。そのため、より高性能な、審美的な入れ歯にすることができます。
入れ歯の値段はどのくらい?
それでは入れ歯の値段がどのくらいするのか、保険の場合と保険外の場合とに分けてみていきましょう。
■保険の入れ歯の場合
入れ歯の値段は保険の場合、保険で定められた保険点数で計算した金額になるため、保険診療を行っている歯科医院であれば、日本全国どこで治療を受けても値段は同じになります。3割負担の場合、5000円から15000円くらいが目安です。
■保険外の入れ歯の場合
保険外の入れ歯は、歯科医院によって取り扱っている入れ歯が異なりますし、値段設定もさまざまで、都市部やそうでないかによっても変わってきます。一般的によく取り扱われる保険外の入れ歯をいくつか例にとって、だいたいの価格帯を挙げていきます。
1.金属床義歯
部分入れ歯でも総入れ歯でも作ることができる入れ歯で、入れ歯の一部、または大部分が薄い金属で作られています。頑丈、違和感が少ない、しゃべりやすい、などの多くの利点を備えた入れ歯です。
<価格帯>
20万円〜50万円ほど
2.ノンクラスプデンチャー(スマイルデンチャー)
金具のない入れ歯です。部分入れ歯において、残った歯に金具がかかると見た目に問題が出るような場合や、金属アレルギーがある場合に最適な入れ歯です。薄いため装着感が良いのも特徴です。
<価格帯>
8万円〜30万円ほど
3.マグネットデンチャー
自分の歯が1つでも残っていれば作れる入れ歯です。入れ歯の内面に磁石を埋め込み、残っている歯に金属を被せることにより、強力な磁力で外れにくい安定した入れ歯にすることができます。
<価格帯>
1か所につき5万円〜10万円ほど(マグネット装置のみの値段)
4.コーヌステレスコープ
こちらも自分の歯がいくつか残っていることが条件で作れるタイプの入れ歯です。残っている歯を小さく削って金属をかぶせ、それに茶筒のようにぴったりはまるかぶせ物と残りの部分が入れ歯になっている一風変わった入れ歯です。部分入れ歯を支えるための金具がないため審美的で、安定感があり、支える歯に異常な力がかかりにくい、というような多くの利点を持った入れ歯です。そのため一般的には高額になります。
<価格帯>
30万円〜150万円ほど
まとめ
入れ歯の値段と言ってもピンからきりまでということがわかっていただけたかと思います。保険の入れ歯はお手頃価格ではありますが、最低限の機能にのみ重点が置かれているため、場合によっては問題が出てきやすいとも言えます。ここでご紹介した入れ歯以外にもさまざまな保険外の入れ歯が存在するため、入れ歯をお考えの方は、どれにするか決める前に、それぞれの特徴について歯科医師にしっかりと説明を受け、自分にあった入れ歯を選ぶようにしていきましょう。
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