皆さんは歯磨き粉を選ぶ時にどのような基準で選んでいますか?どれもそんなに変わらないだろうと思ってスーパーやドラッグストアで特売の歯磨き粉を購入している方も少なくないかもしれませんね。歯磨き粉は歯磨きをする際にあくまでも補助的な目的で使うものですが、1日に数回、毎日使うものですから、歯磨き粉の選び方によっては長期的に見ると歯の状態に大きく差が出てしまうこともあります。今回はどのような歯磨き粉を選んだらいいのか、ということについて詳しく見ていきましょう。
歯磨き粉、こんな成分に要注意
歯磨き粉には山ほど種類がありますが、その中でもなるべく避けたほうが良い成分があるんです!
それは研磨剤と発泡剤です。これはほとんどの市販の歯磨き粉には多く含まれていると言っていいでしょう。
■研磨剤
研磨剤はクレンザーのように歯の表面を磨き、歯を白くする役割があります。「歯が白くなる」とうたっているほとんどの商品にはこの研磨剤が多く含まれています。最近では研磨剤ではなく「清掃剤」と書かれていることもあります。研磨剤の多く含まれている歯磨き粉を長期間使用することによって、歯に傷がついて着色しやすくなったり、歯が削れて冷たいものがしみやすくなる「知覚過敏」を起こす原因になりますので気をつけましょう。
成分名;炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、リン酸水素カルシウム、水酸化アルミニムなど
■発泡剤
泡を立てる成分で、一般的に市販のものには多く含まれています。泡が立つとよく洗われている気になりますが、口の中が泡でいっぱいになり、歯磨きが不十分な状態で終わらせてしまうことにつながります。発泡剤の中でも代表的な「ラウリル硫酸ナトリウム」は、シャンプーやボディーソープなどにも使われている成分で、粘膜に炎症を起こすことがあり、口内炎の原因になることがあります。また、体内に吸収されて他の病気の原因にもなっている可能性が指摘されています。
成分名;ラウリル硫酸ナトリウム、ショ糖脂肪酸エステル、ラウロイルサルコシンソーダ
用途別歯磨き粉の選び方
虫歯予防に重点を置きたい人
虫歯予防のためにはフッ素が多く含まれている歯磨き粉を選ぶのがオススメです。フッ素は「フッ化ナトリウム」や「モノフルオルリン酸ナトリウム」などと書かれています。また、歯の再石灰化作用を促す「薬用ハイドロキシアパタイト」が含まれていると、より高い効果が期待できます。
歯周病予防に重点を置きたい人
歯周病予防には、歯周病菌を殺菌する効果が最も高いとされている「クロルヘキシジン」の入っているものがオススメです。その他にも「塩化セチルピリジニウム」、「イソプロピルメチルフェノール」などに歯周病菌の殺菌作用があります。
知覚過敏がある人
知覚過敏がある人には「知覚過敏用」と書かれている歯磨き粉が効果的です。有効成分として、「硝酸カリウム」や「乳酸アルミニウム」が挙げられます。
歯磨き粉、市販のものと歯科専売のものとでは何が違う?
歯科専売の歯磨き粉は市販のものと比べて、含まれているフッ素の濃度が高かったり、殺菌力の高い成分が含まれていたり、研磨剤や発泡剤が使われていない、または少量である、というようなことが挙げられます。より安心で良質な歯磨き粉を、という人は歯科専売の歯磨き粉を使ってみることをおすすめします。
まとめ
歯磨き粉を使うと口の中がスッキリしたり、洗浄力が高まる気がしてついついたくさん使ってしまいたくなりますが、多くつけたからといって効果が高まるわけではありません。つけすぎることによってデメリットが起こることもありますので、使用量はあくまでも少量にとどめ、自分の希望する用途に合ったものを選ぶと良いでしょう。また、薬効成分が多く含まれていても、きちんと歯磨きができていなければどんなに良い歯磨き粉を使っても意味がないので、まずは丁寧なブラッシングを行うことを心がけましょう。
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