すきっ歯は親しみやすく見えたり、海外では羨ましがられるチャームポイントになることもありますが、本人にとってはコンプレックスになってしまうこともあります。すきっ歯を治したいけれども、大人になってから矯正治療をするのはちょっと…と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。実はすきっ歯の治療法にはいくつかあり、ケースによっては1日で終わらせることもできます。すきっ歯の治療法、それぞれの特徴、相場などについてご説明します。
すきっ歯は治さないといけない?
前歯がすきっ歯になっているケースでは、治さないと歯が悪くなる、というようなことはほとんどありません。見た目がコンプレックスになっているようであれば治療することもできますし、そうでなければ治療をしなくても問題ありません。現にフランスではすきっ歯は「幸福の歯」と呼ばれているため、治す人はほとんどいません。
すきっ歯の治療法
1.ダイレクトボンディング法
歯を削ることなく治療ができます。歯の隙間の部分に歯の色に近いコンポジットレジンと呼ばれる歯科用プラスチックを盛り、形を整えます。治療を行う歯科医師のテクニックによって仕上がりに差が出ることもあります。また、プラスチックのため、年月が経つと境目や材料そのものが変色してきます。一回の治療で終了することが可能です。ただしこの方法は、隙間が大きすぎる場合にはバランスが悪くなったり、強度がうまく保てないためにできないこともあります。
<大体の相場>
保険;約1000円(1本、3割負担の場合)
自費;1万〜5万円
2.クラウンをかぶせる方法
歯を全周削って、上に被せ物をして隙間をなくします。前歯の真ん中がすきっ歯の場合は両脇の歯2本ともかぶせる必要があります。保険の材質(プラスチック)と自費の材質(セラミック)が選べます。健康な歯を多く削らなければならないため、慎重に行うことをおすすめします。
<大体の相場>
保険;約5000円(1本、3割負担の場合)
自費;8万〜15万円
3.ラミネートベニア法
歯の表層だけ薄く削り、付け爪のような薄い人工歯を歯の表面に貼り付けます。硬いものを噛むと欠けてしまうことがあります。咬み合わせによっては向かない場合もあります。
<大体の相場>
自費のみ;5万〜15万円
4.歯列矯正
矯正装置をつけて歯の位置を動かします。他の方法に比べて治療期間がかかります。(数ヶ月〜2、3年)通常、一箇所だけでなく全体的に歯を動かすことが多いです。
<大体の相場>
自費のみ;20万〜100万円(症例、方法によって金額は大きく変わります)
保険と自費では仕上がりに違いがある?
上でご紹介したように、いくつか方法がありますが、お手軽に試すことができるのは、歯を削らずにできるダイレクトボンディング法でしょう。ただ、保険であれ、自費であれ、材料自体が永久的に持つものではないので、ある程度変色したら詰め替えが必要になります。もしくはある程度期間が経つと取れてしまうこともあります。
削ってかぶせる方法は慎重に行った方が良いでしょう。健康な歯を削るのは極力控えた方が良いからです。保険のものは表面がプラスチック、自費はセラミックになりますが、この両者は年数が経つとその差がはっきりしてきます。セラミックはほぼ永久的に色が変わりませんが、プラスチックは2、3年で変色が目立つようになります。
ご自身の歯を削らずに治したい方には矯正治療がおすすめです。ただし、期間、費用ともに負担は一番大きくなります。
まとめ
チャームポイントにもコンプレックスにもなり得るすきっ歯。それぞれのお口の状態で治療の選択肢は変わってきます。気になる方は、優先事項が何か、どのようにしていきたいかをを歯科医師とよく相談してみてください。
確かな技術で納得の治療を
ムシバラボを運営するキーデンタルクリニックは、東京の赤坂見附駅から徒歩1分、永田町駅から徒歩3分の歯科医院です。できるだけ抜かない削らない治療を心がけ、痛みの少ない治療方法や先進治療を取り入れることで患者様の負担を軽減するようにしています。良い歯医者さんと巡り会えない方は是非一度、ご来院ください。