こんにちは。キーデンタルクリニック歯科衛生士の佐藤茉友です。
「赤ちゃんと口づけすると虫歯がうつる」と聞いたことはありますか?赤ちゃんとの口づけで虫歯になってしまったなんて、そんな悲しいことにはなりたくないですよね。本当に口づけで虫歯がうつるのかどうか、今日はそれについてお話していきます。
虫歯の菌とは?
お口の中には300種類以上の細菌がいると言われています。その中の細菌が食べ物に含まれる糖質を取り込むことで歯を溶かす酸を放出します。この酸によって歯が溶かされると虫歯となるのです。
赤ちゃんに虫歯はうつるの?
生まれたての赤ちゃんのお口の中には、むし歯の原因となるいわゆるむし歯菌はいないと言われています。1歳半〜2歳半までの間に20〜80%むし歯菌の保持率が上がります。その多くが母子感染(家族間感染)です。口移しで食べさせたり、お箸やお皿の共有など、何気ないことで周りの大人の唾液によってむし歯菌がうつっていくのです。虫歯菌は人から人へとうつるのです。
赤ちゃんに虫歯の菌を移さない予防方法
親のお箸やコップなど唾液がついたものを使うことで間接的にうつる可能性があるので、周りの大人が気をつけること。口移しを避けること。他にも、周りの大人がお口の中をきれいにしておくことも大切です。これはお父さんお母さんに限らず、おじいちゃんおばあちゃんなど家族にも言えることです。むし歯菌がうつる以前に、大人がお口のケアをして少しでもむし歯菌、歯周病菌を減らしておくことが何より重要です。
赤ちゃんと口づけすると虫歯はうつるの?
「口づけでむし歯になる」というと少し語弊がありますが、口づけでむし歯菌がうつる可能性はあります。これは歯周病菌にも同じことが言えます。ただ、その細菌があるからと言ってむし歯や歯周病が発症するわけではありません。細菌だけが原因ではなく、歯やお口の環境、そして食事なども関係してきます。様々な条件がそろって発症するのです。「細菌がうつる」という事にフォーカスを当てると、一概に悪い菌がうつるだけでなく、良い菌がうつる可能性もあります。
大人の口づけでも虫歯はうつる?
唾液を通してむし歯菌がうつるのは、大人から子どもだけでなく恋人同士でも同じことが言えます。大切なパートナーとの口づけでむし歯菌や歯周病菌がうつってしまうのは、なんだか悲しい話ですよね。口づけをしたからと言ってむし歯になるわけではないですが、お互いにお口の中をきれいにしておくに越したことはないでしょう。普段の歯磨きに加え、歯科医院でのクリーニングを定期的に行うことでよりきれいなお口を保ち、自分と大切な人のむし歯や歯周病の予防をしていきましょう。
・まとめ
口づけでむし歯がうつるのではなく、むし歯や歯周病の原因となる細菌がうつる可能性があるということ。身近で大切なパートナーや子どものお口をよりきれいに保つには、密に関わる周りの人たちのお口もきれいに保つことが重要ということ。歯磨きを苦手とする人や歯科医院を嫌う人はたくさんいると思います。お口の中をきれいにすることは自分のためだけでなく、周りの大切な人のためにもなるのだと気付いていただけたら幸いです。
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