こんにちは。キーデンタルクリニック歯科医師の小林保行です。

　医療の分野でも技術や医療機器なども日々進化しています。そんな中でもほぼすべての治療に使え、治療精度を格段に高める事ができる最新機器が歯科用テレスコープ（拡大鏡）だと思います。最近ではかなり高倍率のものも増え、より細かい治療が可能になってきています。キーデンタルでも「サージテルルーペ」と呼ばれる高倍率の拡大鏡を導入し、治療に役立てています。今回は、この歯科用テレスコープ（拡大鏡）についてお話ししていきます。

歯科用テレスコープ（拡大鏡）を使うメリット

　拡大鏡を使うと裸眼では見えない精密な治療ができます。私自身、拡大鏡を使い始めた時はここまで見えるのか！（逆に今まで見えていなかったのか）という驚きの連続でした。歯科治療においてどのようなものが拡大鏡を使う事で見えてくるのか上げていきましょう。

1.細かな虫歯や歯石の取り残しが見える

　裸眼では綺麗に取り除けていると思っていた細かな取り残しが見えてくるんです。

2.詰め物や被せものの適合が良く見える

　一見すると綺麗に入っていそうな詰め物や被せものの細かなギャップなどが見える

3.わずかな歯茎の炎症や腫れが見える

　健康そうに見える歯茎でも良く見るとわずかな炎症や腫れがある事があります。見える事でこの原因を取り除く事ができます。

4.細かな歯の欠けている部分やひび割れが見える

　神経を取り除いた後の歯などで見られる事があるのですが、裸眼では見えないマイクロクラックと言って細かなひび割れも拡大鏡を使うと確認する事ができます。
　
　photo by http://store.surgitel.jp
　拡大するとこのように大きく綺麗に見えます。さらに最近では拡大鏡に装着できるライトも良くなってきたので明るく患部を見る事ができます。
　
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　このように裸眼では見えない細かな部分がかなり見えてきますので、治療の精度は格段にあがります。さらに見える事で診療における判断つまり「診断」を下す精度があがったのと、そこまでにいたる時間が早くなったと思います。

まとめ

　このように歯科医師の技術だけではなく、医療機器も進歩しているため使う事でより良い医療が提供できるのであれば使っていくべきと考えています。お口の健康を保つことにより、より多くの方に生涯ご自身の歯で美味しく食事をしていただき、素晴らしい笑顔でいて欲しいと考えています。医療機器だけではありませんが、歯科医院選びの一つにしてみてはいかがでしょうか？