子供には虫歯にならずに長く健康な状態であってほしいというのが親の願いですよね。しかし、どんなに気を付けていても生えたての子供の永久歯は虫歯になりやすく、気付いたら虫歯が拡がっていることが多々あります。そこで!!この溝を埋めて汚れを付きにくくし(歯の溝をシールする)、磨き残しを減らすことで虫歯のバイ菌から生えたての永久歯を守ってくれる方法をご紹介します。この方法はシーラント(予防填塞)と呼ばれ、乳歯の奥歯の溝、生えたての永久歯の奥歯の溝などに使われます。
子供は虫歯になりやすい?
奥歯の咬む面を鏡で見てみてください。でこぼこしていて溝があるのがわかりますか?この複雑な形をした溝に汚れが残りやすく、気付くと黒く線のような虫歯ができていたり、あなが開いていたりします。特に生えたての永久歯は柔らかく、溝の形も複雑なため、虫歯になりやすいのです。そしてこのでこぼこ複雑な形をした溝を細かく丁寧に磨くのには限界があります。
子供の虫歯を防ぐシーラントとは?
奥歯の咬む面にはでこぼこの溝があります。この溝を歯科用の樹脂の材料で埋めることで、咬む面からの虫歯を予防する方法がシーラントです。
STEP1.溝にたまった汚れを歯科医院専用のブラシで落とします。
step2.溝に歯科用の樹脂の材料を流し込み、固めます。
STEP.3溝がふさがり、虫歯のバイ菌から守られます。
シーラントに適した時期
シーラントの効果があるのは虫歯になっていない永久歯の奥歯、前歯の裏側、乳歯の奥歯の溝の部分です。
4〜5歳:乳歯奥歯
乳歯の奥歯は小学校高学年まで使う大切な歯です。乳歯が虫歯にならないようにしておくと生えてくる永久歯も虫歯になるリスクが低くなります。
6〜7歳:6歳臼歯(第一大臼歯)
6歳臼歯は乳歯が抜け落ちて生えてくる歯ではありません。乳歯の奥歯よりさらに奥から生えてくる永久歯なので、生えてきたことに気づかないうちに虫歯になってしましがちです。
7〜8歳:前歯の裏側の溝
前歯の裏側はへこんでいて、深い溝があります。歯ブラシがうまくあてにくく、虫歯になりやすいです。
12~13歳:12歳臼歯(第二大臼歯)
この年齢になると保護者が仕上げ磨きをすることもなくなり、お子さんのお口の中の状態は本人任せになってしまいます。6歳臼歯の奥から生えてきてくるため、生えてきたことに気づきにくいです。
これらの時期にシーラントの処置をすると虫歯になるリスクを格段に減らすことができます。歯を削らないので小さなお子さんでも怖がらずにできるのがいいところでもあります。
シーラントの注意点
1.シーラントは歯を削らずに樹脂の材料をくっつけていきます。奥歯の咬む面につけた樹脂は、日常生活ですり減ったり剥がれることがあります。一度処置をしたからと安心せずに定期的に歯科医院でチェックをし、必要であれば再度処置をしてもらいましょう。
2.シーラントの効果があるのは溝の部分だけです。歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目は歯磨きでしっかりと汚れを落とすようにしましょう。
3.虫歯になってあながあいている場合などはシーラントはできません。虫歯の治療が必要になります。
まとめ
これから一生使う生えたての永久歯が虫歯にならないように、ぜひシーラント処置を活用してください!こまめに定期健診を受け、生えてくる時期にすぐに処置ができるようにしておくことをおすすめします。
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ムシバラボを運営するキーデンタルクリニックは、東京の赤坂見附駅から徒歩1分、永田町駅から徒歩3分の歯科医院です。できるだけ抜かない削らない治療を心がけ、痛みの少ない治療方法や先進治療を取り入れることで患者様の負担を軽減するようにしています。良い歯医者さんと巡り会えない方は是非一度、ご来院ください。