こんにちは。キーデンタルクリニック、歯科医師の中村希美です。
今日は新しい詰め物をつける日。やっと治療が終わると思って楽しみにしていたのに、詰め物をつけ終わっても何だかしっくりこない。むしろ今までよりも痛くなった!なぜ?どうして?虫歯が残っているの?まさかあの先生へたくそだったの??このような経験はありませんか?
詰め物を入れた直後から痛みがあると、とっても不安になりますよね。しみたり、痛みがあったり、違和感が残るのはなぜなのか。どのくらい様子をみればいいのか。その疑問にお答えします!
詰め物をつける前の歯の状態
虫歯を削って歯型をとると、約1週間ほどで新しい詰め物ができあがります。詰め物ができるまでの間は、仮の詰め物で削った部分にふたをしています。詰め物を装着する時はほとんどの場合が麻酔をせずに仮のふたを外し、お口をゆすいでもらい、風をかけて歯を乾かしてから接着剤を使って歯にくっつけます。
この時の歯の状態は削った部分がむき出しで、とても敏感です。虫歯を削っているわけですから、神経も少なからずダメージを受けています。
詰め物をつける時にしみる
詰め物と歯をくっつけるための接着材の刺激で、一時的に歯がしみて痛みが出ることがあります。早い方ですと数分後には痛みがひいてきます。ヅキヅキ・ジンジンする痛みが徐々にひいていくようであれば問題はありません。
冷たい物・熱い物がしみる
金属の詰め物をつけた時は、熱を通しやすいため一時的に歯がしみることがあります。冷たい物、熱い物を口に含んだ時に、数秒〜数分後におさまるのであれば問題はありません。そして日が経つにつれてだんだんしみにくくなっているのであればそのまま様子を見ましょう。
熱いものがしみたり、何もしていない時にヅキヅキ痛む、痛みがひどくなっていく場合は、つけた詰め物をはずして神経を取らなければいけないこともあります。あまりにも痛みが続く場合は歯科医師に相談してください。
ただし、気になるからといって、食事のたびに冷たい物や熱い物を、わざとその歯にあてることはしないでください。なるべくしみない方でお食事するようにして、しみる歯には刺激をあたえないように過ごしましょう。
咬むと痛い
新しい詰め物をつけた直後は、高さに違和感を感じることがあります。高さに問題がない場合は数日で違和感はなくなりますが、詰め物の高さが高い場合は、咬むと痛みを感じることがあります。
高さを調整することで咬んだ時の痛みはおさまります。そのうち慣れるだろうと痛みを我慢していると、歯が触れ合うだけで痛くなったり、頭が痛くなることもあります。お食事をして違和感がある時や、2.3日たっても痛みが取れない時は、歯科医師に相談し、高さの調整をしてもらいましょう。
「しばらく様子を見ましょう」と言われたら
この言葉、歯医者の先生に言われたことありませんか?痛いのに先生が何もしてくれなかった!!そう思われてしまいがちですが、これにもちゃんと理由があります。私たちの歯は、外からの刺激に長い間さらされていると、その刺激から神経を守るために、第二象牙質(修復象牙質)と呼ばれる新しい組織ができてきます。
そうすると、外からの刺激が直接神経に伝わりにくくなり、冷たい物や熱い物がしみにくくなってくるのです。しみなくなってくるまでには数ヵ月かかることもあるので、しばらく様子を見るという選択肢も間違いではないのです。神経を取ると痛みを感じなくなり、楽にはなりますが、その後の歯のことを考えるとなるべくなら残せる神経は残してあげたいというのが歯科医師の本音です。
しみる程度や痛みの強さにもよりますが、1週間~3ヵ月程様子を見ることもあります。
まとめ
詰め物をつけた後は、まずは2.3日様子を見てください。我慢ができない時や、不安がある時は遠慮なく歯科医師に相談して、その後の対処方法を考えていきましょう。
確かな技術で納得の治療を
ムシバラボを運営するキーデンタルクリニックは、東京の赤坂見附駅から徒歩1分、永田町駅から徒歩3分の歯科医院です。できるだけ抜かない削らない治療を心がけ、痛みの少ない治療方法や先進治療を取り入れることで患者様の負担を軽減するようにしています。良い歯医者さんと巡り会えない方は是非一度、ご来院ください。