こんにちは。キーデンタルクリニック、歯科医師の小林保行です。
「食育」という言葉を最近よく耳にされる方も多いのではないでしょうか?食育ってなんだ?って方も多いですよね。
・食育とは?
生涯を通じて健全な食生活を行い、食文化を継承し、健康な生活が行えるよう、国民一人ひとりが自らの食について考えたり、食に関する知識と判断力を備えられるように取り組むことを、食育といいます。
と、言うことらしいのですがよくわからないですよね。
要するに健康的な生活を送るために、食に関するあらゆる知識をつけていきましょう‼️ということだと思います。
「健康的な生活」といっても、身体的な健康であったり、精神的な健康など様々にありますが、今回はお口の健康を守るための食育にしぼってお話しさせていただきます。
食育は、食育基本法という法律があり教育が義務付けられていますが、日本人は食の本当の大切さをあまり勉強していないと思います。
食育基本法は食物と食べ方の両方を教えることが基本となっています。食物は口から摂るのだから、口の健康も食育にとっては大切であるということです。歯医者の立場からすれば『食育とはなに』と聞かれれば、『口から食べるのだから、口や歯に関することは全てが食育です』とも考えられますよね。
食育を知って子供の味覚を守ろう‼️
先日、新聞にも出ていたのですが、ある地域の小・中学生の味覚を調べたところ、全体の31%が酸味、塩味、苦味、甘味のいずれかを認識できなかったそうです。かなり衝撃的ですよね‼️
そこで、野菜農家と提携し、有機・低農薬野菜を給食に使い始めたそうです。そうしたところ、目に見えて食べ残しが減り、家庭でも「今日、少し塩っぱいよ!もっと薄くして」なんて会話も増えたとのことです。
やはり、味覚に関しても敏感な時期にしっかりとした物味わうことで舌の能力を高められるということなんですね。
この給食への取り組みは、全国そしてアジアへも広がっていっているそうです。
噛む力を教える身近な食育
子供たちが普段意識しない「噛む」ことも、それを意識させることで歯の機能を教えることができます。
どういうことかというと、たとえばピーナツを子供たちに配り指でつぶさせます。これはつぶれません。次にピーナツを2枚の板の間に挟み、その上に子供を乗せます。するとピーナツは簡単につぶれ、子供たちはピーナツを潰すには大きな力が必要なことを学びます。その後にピーナツを臼歯で軽く噛ませると、簡単につぶすことができます。このことから、子供たちは「歯には凄い力がある」ことを理解するわけです。小学生高学年なら、この経験から「噛む」ことを意識するようになります。
きちんと噛まない子への対策の1つは混ぜることです。ごはんにふりかけをかけたら噛む回数は増え、クルミ入りのパンは、パンだけのものより噛む回数は増えます。
食感の違うものを混ぜることで、人のかむ動作に変化が生まれ噛む回数は増えていきます。こうして、工夫をし考えていくことも食育なんです。
食育というものを難しく考えず、家族や身の回りの方達と体やお口の健康のことを話しながら、アイデアをだしながら生活に取り入れて行ってみてください。
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