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こんにちは。キーデンタルクリニック歯科衛生士の佐藤茉友です。
歯磨きをしても歯のザラザラが取れない。磨いたのになぜかスッキリしない。何か残っているような気がする。それはもしかしたら、歯石のしわざかもしれません。歯石はただの磨き残しとは違い、歯磨きでは落とすことができません。そのため、歯科医院で歯石取りをすることがとても大切です!
そもそも歯石とは
歯石は歯の周りにつくプラーク(歯垢)と呼ばれる細菌の塊が唾液に含まれるカルシウムやリンなどのミネラル成分と結びつき、固くなったもの。個人差はありますが、約2日間で作られる歯石の表面はデコボコしているため、その上にプラークがつきやすく放置すればするほど増加し、固くなっていきます。
歯石がもたらす悪影響
歯石はいわば細菌のすみか。歯ぐきが腫れる、歯磨きの時に血が出る、歯周病の原因、進行を促す要因となり、口臭にもつながります。歯周病は歯を支えている骨を溶かす病気です。進行すると歯を支えられなくなり、最終的に抜け落ちてしまう恐れがあります。また、心臓病、糖尿病、誤嚥性肺炎、骨粗しょう症、早産などさまざまな合併症を伴うことがあります。お口の中だけでなく、全身と関わっているのです。
歯石除去のすすめ
お口、そして全身の健康のために歯石取りをしましょう!歯石のつき具合、部位などによって方法も異なります。
1.スケーリング
歯ぐきの上についた歯石は超音波の振動を与えて、砕くように除去していきます。振動が苦手な方、部位によっては専用の器具を用いて手作業で行うこともあります。
2.ルートプレーニング
歯ぐきの上だけでなく、歯ぐきの中にまでひそむ歯石を取るには1の手順に加えて、さらに細い専用の器具を使います。歯の表面にこびりついたこの歯石は非常に固く、歯ぐきの中を触る慎重な作業なので回数がかかることがあります。
歯石をつきにくくするために
歯石になる前にケアすることが最善策!
1.毎日の歯磨き
これが一番の予防と言っても過言ではないでしょう。正しく歯ブラシを動かすこと、歯と歯の間、歯と歯ぐきのさかいめなど磨き残しやすい部位までしっかりケアすることが非常に大切。これは歯石だけでなくむし歯、歯周病の予防にもつながります。歯ブラシの他に、デンタルフロスや歯間ブラシといった補助用具を使うとさらに効果的です。
2.歯石がつきやすい部位を知る
下の前歯の裏側や上の奥歯のほっぺた側、ここには唾液の出口があります。唾液にさらされていること、そこにプラークが残っていることが重なれば歯石がつきやすい環境と言えます。
3.きれいな歯並び
重なり合った歯と歯の間はとても磨きにくいものです。歯科矯正できれいな口元をゲットできるだけでなく、磨きやすく歯石もつきにくい歯へ!
4.定期的なクリーニング
日々の歯磨きも大切ですが、セルフケアにも限界があります。プラーク、歯石のつきやすさには個人差がありますが、歯科医院で定期的に検診、歯石除去を行うことでお口の健康を保ちましょう。
まとめ
歯石は誰にでもついてしまうもの。毎日のケア、定期的なプロによるケアで、お口の中の健康を保っていくことが大切です。気になる方はぜひ一度歯科医院でチェックしましょう!
確かな技術で納得の治療を
ムシバラボを運営するキーデンタルクリニックは、東京の赤坂見附駅から徒歩1分、永田町駅から徒歩3分の歯科医院です。できるだけ抜かない削らない治療を心がけ、痛みの少ない治療方法や先進治療を取り入れることで患者様の負担を軽減するようにしています。良い歯医者さんと巡り会えない方は是非一度、ご来院ください。